お役立ちコラム

2020年11月20日

なぜ経営メッセージの浸透が求められるのか?

当社ではインナーブランディングにおいて「経営メッセージの浸透」が非常に重要だと考えています。
一般的に、「経営メッセージの浸透」と聞くと「具体的な戦略を現場に伝えること」と捉えている方々が多いのではないでしょうか。
今回は当社における経営メッセージの考え方も含め、なぜ今経営メッセージの浸透が求められているのかをまとめました。

社員ひとりひとりの行動がコーポレートブランディングに繋がる時代に

昨今、様々な企業が“不祥事事件”で取りざたされていますが、原因のほとんどが従業員の行動によるものです。
一方で、全ての不祥事が従業員側に悪気があって起こしているわけではもちろんありません。「ノルマを達成するために」「上司に言われたから」「いつも通りやっていただけ」など、“人は限定合理的な感情人”であり、“日々のバイアス”がかかっている中において、仕方なく行動した結果がこのようなブランド毀損に繋がるケースが多く見られます。
こういったひとりひとりの社員の行動がブランディングに影響してくることはもはや明らかだと言えるでしょう。

なぜ経営メッセージの浸透が求められているのか?

高度経済成長期からこれまでにおいては、企業の勝ち筋も戦略やビジネスモデルを描き、均一な労働力として従業員を雇い、「いいものをより安く」生み出すことが価値だとされていました。しかし、現在は外部環境の変化もすさまじく早いため、いかに企業としてスピード感を持って変化に適応できるかが生き残っていく上では重要になっています。そのため、従業員ひとりひとりが経営メッセージに対して、運動神経よく当事者意識を持って行動することが求められています。
しかし、ただ現場が好き勝手に動いていいということではなく、先述した通りひとりひとりの行動がブランド構築にもブランド毀損にも繋がってしまう現状においては「経営メッセージ(会社が大切にしていること)」をきちんと浸透させ、その経営メッセージを根幹とした行動をしてもらわなければなりません。そういった点においては、「経営メッセージ」は具体的な戦略だけを指すのではなく、現場ひとりひとりの行動の指針となるような内容も含みます。
そのため、経営メッセージが浸透させ、ひとりひとりが当事者意識を持って行動することがブランディングに繋がるという観点で経営メッセージの浸透が求められていると当社は考えています。

まとめ

今回はなぜ経営メッセージの浸透が求められるのか?というテーマで考えてきましたが、
デジタルコミュニケーションの発展に伴い、顧客の期待の移り変わりも激しいため企業主導のブランディングが成立しにくい状況でありあらゆるタッチポイントにて一貫したメッセージを発信することが重要になります。
そのため社員ひとりひとりが当事者意識を持って、自社の経営メッセージを意識した行動をし続けることがブランディングに繋がっていくため経営メッセージの浸透が必要になっていると考えます。
自社にとっての経営メッセージを明確にし、ひとりひとりの行動に繋がるように浸透活動を積極的に行っていきましょう。

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