お役立ちコラム

2020年10月02日

インナーブランディング活動を豊かにする、意見や質問が飛び出す対話の場にするには?

現場の課題感としてよく出てくるものに、インナーブランディング活動の一環として、現場で対話の場をせっかく設けても、「ウチの社員は大人しいので意見や質問を求めても出てこない」というのがあります。しかし、本当に大人しいから、意見が出てこないのでしょうか?場づくりを効果的に実施すれば、意見や質問は活発に出てきます。以下、意見や質問が活発に出る双方向の場づくりに必要な観点をお伝えします。

インナーブランディング活動に欠かせない対話の場で最初に行うチェックインの有効性

導入時、この場は、一方通行の場ではなく、参加者主体の双方向の場であるということを伝え、参加者同士でチェックインと呼ばれる自己(近況)紹介をさせるなど、フランクに口を開く場を作りましょう。 こうした簡単に話をするといったスモールステップを重ねることで、場が徐々に暖まると、全体のエネルギーが上がっていきます。ポイントは、いきなり、着火しようとしないこと、イメージはバーベキューの薪に火を点けていく感覚です。いきなり、薪を全部燃やすことはできませんが、燃えそうな枝と枝の間に、着火剤という名の、問いを投げかけていくのです。最初は、2人組で、次に、グループ3~4人で。そこが燃えてきたら、全体に・・・。このように、徐々に暖め、全体がじわじわ燃えてきたらファシリテーターが、しゃにむに頑張らなくても意見が活発にでてきます。

明日から使える、対話をスムーズに進行する順番決めの技とは

また、参加者同士で対話してもらう際には、誰から始めるか決めることも有効です。場がさほど、温まっていないときに、参加者に委ねると、気まずい間が生まれてしまいます。順番決めの小技を紹介します。

☛いちばん、遠いところから来た人
☛誕生日順(今日を境に一番早く誕生日がくる人)
☛靴(シャツ、ネクタイ)の色が一番明るい人
☛グループの中で一番早く、席に着いていた人
☛携帯の下一桁が一番若い人

豊かな場をつくるための全体とのかかわりについて

対話を進め、エネルギーが上がってきたら、全体に問いかけます。最初は、発言を伴わない、挙手での意思表示や誰でも応えられる質問から始めましょう。ポイントは、反応が無くても、微笑をたたえ待つことです。何も起こってないように見えても、参加者の内面では、様々な反応が表れています。また、知識を問う質問は上から目線を感じさせたり、防御本能を発動させてしまうので避けましょう。その先に豊かで活発な場が待っているはずです。

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