お役立ちコラム

2020年09月18日

インナーブランディング活動で必要な安心・安全な場をつくるファシリテーションとは?

社員に自社の魅力やオンリーワン性を伝えていくインナーブランディング活動において、対話の場を設けることの必要性は先にお伝えしました。対話の場の成功は、安心・安全な場をファシリテーションによって生み出すことが必要です。どのようにすれば安心・安全な場が創れるのか、紹介します。

インナーブランディング活動に欠かせない対話の場に必要な心理的安全性とは

最近、生産的な職場に共通する要素として、心理的安全性(psychological safety)が担保されていることが注目されていますが、インナーブランディング活動において必要な対話の場をつくるときにも同様に、安全な場、つまり参加者との関係をつくることが必要です。そこで、場の心理的安全性を脅かす4つのハードルを示し、それを突破する方法についてお伝えします。

インナーブランディング活動における対話を妨げる「目的」と「人」のハードルとは

「目的」のハードル ~参加者は何のためにこの場が存在しているのか、不安を感じている~

参加者が事前に意図や目的が知らされずに、その場に集められることがあります。インナーブランディング活動の目的を冒頭で、きちんと示してから、中身に入ることが必要です。ただし、各論まで詳細を語る必要はありません。冒頭で語りすぎると、一方通行感が出てしまいます。あくまで、目的と意図をシンプルに伝えることを意識してください。

「人」のハードル ~参加者は近くにいる参加者同士で、不安を感じている~

参加者にとって見知らぬ人や上司など気を遣う相手と同席することは、不安であり、ケアをしないと距離感が開いてしまいます。始まる際に、チェックインを促すことも重要です。人は、自分が感じていることを口に出せることでスッキリします。これをカタルシス効果といいますが、自己開示の深さで心理的な距離が近づきます。チェックインは、所属や仕事内容といった事柄だけではなく、今の気持ちや場への期待といった感情まで共有できるとベターです。

インナーブランディング活動における対話を妨げる「目的」と「人」のハードルとは

「時間」のハードル ~参加者はいつまで拘束されるのか、時間に不安を抱えている~

対話の終了時刻や節目の休憩時間など、時間に関するストレスを取り除くことも有効です。ただし、分単位の詳細のタイムテーブルを伝える必要はありません。あまりに伝えると予定調和になるのと、当日の状況を見て、流れを臨機応変に変えたいときに障害となって変更しにくくなるからです。

「形式」のハードル ~参加者はどんな形式で進行していくのか、そのやり方に不安を抱えている~

どんな形式やスタイルで進めていくかを示すことも有効です。参加者に一方通行の場とは明確に異なるということを伝えます。参加者主体の場であることを強調することで参画性、主体性を高めます。

このように、参加者が場に対して感じている不安の壁を予め認識し、その壁を取り除くことで、参加者との関係が構築され、インナーブランディング活動で必要な対話の安心・安全な場がセットアップされます。

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