お役立ちコラム

2020年09月04日

インナーブランディングの成功に欠かせないファシリテーションを機能させるプロセスとは

ファシリテーションの実践には、プロセスがあります。あらゆる場に普遍的に当てはまるプロセスをご紹介します。社員の参画感を高める対話の場を作ることが、社員の心の中に、自社の魅力やオンリーワン性を入れ、インナーブランディングの成功につながるのです。

インナーブランディング成功の場づくりは、準備、参加者との関係づくり、発散の程度で決まる

『準備フェーズ』では、何のための場なのか、目的を明確に設定し、参加者の役割や期待、当日までの準備事項などの情報を事前共有し、参加者が自分の意志や意見を持ってその場に臨める状態を作ります。その意味では対話の場は、対話前からすでに始まっています。

『関係を創るフェーズ』では、開放的で心地よい場を用意したり、場合によってはオフサイトで行うことも活性化につながります。レイアウトも距離を近づけ円座で囲むなど、目的に応じて変えましょう。また、皆が快適に場に臨めるグランドルール(ex.積極的に発言。頭から否定しない)を定めることも有効です。

『発散:聞く・引き出すフェーズ』では、評価・判断を手放し、アイデアを歓迎し、質より量を重視します。相手の話を遮らずに、オープンに耳を傾ける姿勢を持ち、なぜ?と問いかけ深堀したり、他には?と広げたり、それから?と進展するなど内容を引き出す問いを投げかけ、発言の少ない参加者にも意見を聞くなど、その場にある様々な声を場に出していきましょう。

インナーブランディング成功の場づくりは、行動変容につながる収束、動機付け、実行で決まる

『収束:具体策を決めるフェーズ』では、多くのアイデアを絞り込むフェーズですが、その過程で互いの意見の相違が明らかになります。そうした対立はむしろ歓迎すべきで意見の背景を知る機会になったり、多様な視点を踏まえることで意思決定の質が向上します。そして、決定の際は、誰かの大きな声で決まらないよう一定の評価基準に基づいて決めましょう。

『動機付けるフェーズ』では、決めたことを実行することの意義や目的をストーリーで語り、実行に向けたエネルギーを充填することが必要です。加えて、その場で決まったことを確認しましょう。単純に「B案に決まりました」で会議を終えると自分以外の誰かがやってくれるだろうと誰も行動を起こさない可能性があります。まとめでは必ず、誰が(役割分担)何を(実施項目)いつまでに(納期)を決め、アクションへの橋渡しをします。

『実行フェーズ』では、決定事項を議事録で配信します。口頭のみだと、正しく伝わらないリスクもあり形に残すことがビジネスを前に進める原動力になります。そして、実行の検証を行うレビューの日程も予め押さえておくと良いです。

このように、適切なフェーズを踏んでいくことではじめて、真の成果につながる有効な場をファシリテーションすることが可能となります。

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