2020年07月02日
企業がインナーブランディングを推進していく上では、様々な施策で従業員を巻き込み、ブランドに対する当事者意識を高めていくコミュニケーションを設計していく必要があります。従業員を巻き込む様々な施策の中でも、ワークショップによる従業員とのコミュニケーション施策は、インナーブランディング活動全体の効果を高めていく上でも非常に有効な手段の一つです。今回は、ワークショップとインナーブランディングの関係性について、まとめました。
企業に所属する従業員の価値観が多様化している現在、ブランドに込められた想いやメッセージをそのまま伝えて浸透することはありません。社内には、自社のブランドに対する心理的な温度差が存在します。そうした事実に目を背け、全ての従業員に対して一律的にブランドを浸透させていくと、かえって反発を招き、インナーブランディングの活動自体が頓挫するリスクさえあります。よって、インナーブランディング活動を設計する上では、そのタイミングで「誰を」巻き込むべきか、ターゲットを絞り、徐々に協力者を増やしていくという視点が重要になります。そこで、ポイントとなってくる施策が、最適な参加者に絞ったコミュニケーション機会を提供できるワークショップです。ワークショップは企画する段階の環境や状況に合わせ、最適な参加者を選ぶことができる特性を持っており、ターゲットを戦略的に絞って巻き込むことが可能です。
デジタル化が進み情報が溢れる現在、自分に大量に降り注ぐ情報を取捨選択する時代になりました。今後、自らの情報を最適化する時代はますます進んでいくでしょう。インナーブランディングに関する会社からのメッセージも、そうした取捨選択される情報の例外ではありません。インナーブランディングの活動と聞くと、実際に自分の業務とは距離を感じてしまい、会社ゴトとして心を閉ざしてしまう従業員も少なくありません。そこで、インナーブランディングにおいては、会社が定めたメッセージを一方的に伝達するのではなく、従業員全員でブランドに込められたメッセージを育てる=共創するという考え方を大切にします。よって、経営者や担当者からの一方的な説明会やインプット会という仕立てではなく、同じ立場の人同士での対話を重ねることで自主的に気付きを深めるワークショップ型のコミュニケーション施策が重要な役割を担うこととなります。
時代の変化に合わせて、ワークショップで実現できる「ターゲットを絞った双方向でのコミュニケーション機会」がますます重要となってきています。弊社では、インナーブランディング全体のコミュニケーションの中で、他施策との相乗効果を出せるようなタイミング、ターゲット選定を踏まえたワークショップの企画実行の支援を行っています。