支援事例

パーソルホールディングス株式会社

パーソルグループ オンライン入社式 2021

パーソルグループではたらくことへの期待をつくる
個社をこえて900名がつながるオンライン入社式

パーソルホールディングス株式会社

パーソルホールディングス株式会社は、2021年4月1日に「パーソルグループ入社式2021」をオンラインで開催しました。全国各地からパーソルグループに入社する約900名の新入社員が参加。パーソルグループの広がりや可能性を体感し、新入社員が主体的に参加できる仕立てにこだわることで、希望を胸に社会人としてのスタートを切ることのできる式を実現しました。今回、オンライン実施で得られた効果やメリットについて、ご担当者様へお話を伺いました。

パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部 エンゲージメント推進室

寺﨑 真奈美(てらざき まなみ)様

「パーソルグループ入社式2021」のプロジェクトリーダーを担い、初のオンライン入社式を成功に導いた。

本事例のサマリ

本施策の目的
「新入社員のパーソルブランドへの理解促進・グループと自身の可能性の実感」
成功のポイント
①パーソルグループのフラットな組織風土が伝わるコンテンツの設計
②個社をこえた新入社員同士のつながり、グループとしての広がりを感じる演出の設計
③リアルタイムアンケートシステムを活用したオンラインならではの参画感の設計

入社時から構築する、パーソルグループの組織力の基盤

Q.入社式をパーソルグループとして実施する背景、目的を教えてください。

パーソルグループは、はたらく人々を支援する様々なサービスを展開しています。異なる背景を持つ幅広い企業がグループ入りしてきたこともあり、それぞれ業務や文化は異なりますが、グループ一丸となり変化する労働市場に対応すべく、2016年にグループブランドを『パーソル』へと変更しました。
そして、所属は違っても、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現を目指し、一体感を持ってはたらける風土創りのための活動を続けてきたのですが、まだまだ社員同士の横の繋がりは不十分で、「同じグループにいても他の会社の取り組みがわからない」という実態があります。
そこで、入社は個社でそれぞれ分かれるものの、私たちはパーソルグループの仲間であることを伝えるために、個社ではなくグループで入社式を行うことにこだわっています。社会人の入口となる節目の場で、パーソルグループの目指す方向性、規模感、事業内容を知り、理解を深め、自身とグループの可能性を感じてもらうことが重要だと考えています。

入社式は「ライブ」でないと、パーソルグループの熱量や温度感を伝えられない

Q.入社式をオンラインで実施した背景を教えてください。

19年度までの入社式は、新入社員を一つの会場に集めた形式で実施。20年度は新型コロナウイルスの影響が一気に拡大し、急遽事前収録を行い、映像配信での実施となりました。しかし、パーソルグループに入社する仲間が1000人近く集まって、「こういう仲間が一緒にはたらいているんだ」とか、「こんな規模の会社に入社したんだ」というところが映像だけでは伝えきれないことを痛感しました。そして、昨今はオンライン配信環境が整ってきたこともあり、21年度はオンラインでのライブ配信に踏み切りました。新入社員は各オフィスや自宅、外部会場など、全国各地の様々な場所からオンラインで参加していただき、物理的距離はあっても、その場の熱量や温度感を伝えるために、ライブでの配信にこだわりました。(新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を実施のうえ各オフィスや外部会場へ参集しています)

新入社員の主体的な参加実感をオンラインで実現

Q.実施にあたり、新たな取り組みや工夫について教えてください。

入社式はリアルでもオンラインになっても目的は変わらないため、コンテンツで大きく見直したところはありません。トップメッセージから始まり、役員からの事業内容の紹介、先輩社員のインタビュー、新入社員代表の挨拶という流れです。
ですが、今回一番大事にしたのが「参加したという実感」です。私の時代の入社式は、“上層部の方々の話を聞くだけ”という印象でしたが、主役はやはり新入社員です。自分たちが主役として参加することで、パーソルの一員になったという実感を持っていただくためにも、主体的に参加できる企画を盛り込みました。
そこで、オンラインならではの施策となったのが、リアルタイムアンケートシステムです。新入社員の皆さんへの質問、社長や役員への質問を新入社員が投票で選ぶコーナー、『感想シェアタイム』と呼ばれる各コンテンツの感想を共有する時間で活用しました。

「はたらいて、笑おう。」への共感が、はたらく期待をつくる

Q.実施してみて、新入社員の声はいかがでしたか?

入社式の最後の『感想シェアタイム』では、「すでに楽しい気持ちが湧いてきて、これからの社会人生活がとっても楽しみになりました」「志の高い同期がいて一緒にはたらくのが楽しみ」など、パーソルではたらくことに期待を持ってもらえる投稿が多数あり、嬉しく思いました。
また、アンケートによる参加者の満足度や理解度など、定量的数値もすべてが高い水準でした。特に、回答を見て感じたことは2つあります。ひとつは、「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンを本気で実現しようとしているのが伝わっていたこと。もうひとつが、パーソルグループのカルチャーでもある、経営との距離感や組織風土のフラットさが伝わってきたというコメントが多く見られたこと。まさにこれらは私たちの伝えたいポイントであり、アンケート結果からも達成感を感じることができました。

物理的な距離はあっても、新入社員と経営陣の心の距離は縮められる

Q.リアル・映像・オンラインでの入社式を経験されて、費用対効果としてはいかがでしょうか?

オンラインはリアルと比べて圧倒的に費用対効果が良いと思いました。実は私自身、スタート当初は、『リアルの代わりに仕方なくオンライン』というイメージでしたが、実際やってみると、工夫次第で距離感は縮められると感じました。例えば、リアルの場で経営陣に『質問がある人は手を挙げてください』と言っても難易度は高く、逆に距離感が生まれてしまう可能性があります。でもオンラインであれば気軽に経営陣に質問ができ、それに対して経営陣も等身大の姿で答えたことで、物理的な距離はあっても、逆に心の距離を感じない場にすることができました。
また、入社式の随所で、全国津々浦々から参加した社員の姿を中継でモニターに映し出し、リアルでは感じることができない『日本中にパーソルグループの仲間が本当にいるんだ』という広がりを見せることができたのもオンラインならではですね。

入社式の効果を最大化させる、パートナーの知見

Q.入社式を内製することも可能だと思いますが、外注するメリットを教えてください。

大規模オンラインイベントのノウハウも持っていませんでしたし、リアルでやっていたことをオンラインにそのまま移行しても上手くはいかないとわかっていても、具体的な案もない。どうすれば、新入社員がパーソルを理解し、明日から前向きにはたらく意欲を持ってもらえるのか。そうしたオンラインイベントを実現するノウハウとメッセージを伝えるためのコンテンツを、リンクイベントプロデュースさんにご尽力いただきました。
そこで特に感じたのは、アイデアの豊富さでした。内製でやってしまうと、ネットで調べたり、見聞きした範囲をこえてこないので、そういう引き出しの多さはさすがプロフェッショナルでした。プロフェッショナルと組むことによって、より組織にとって効果的で、かつ参加者にとって印象的なイベントにするという、本質的な入社式を実現することができました。なにより、圧倒的に弊社をご理解いただいていることも大きくて、これまでの経緯などを踏まえた上で、今のパーソルグループにフィットしたご提案をいつもいただきました。私たちパーソルグループにとって、安心してお任せできるパートナーだと思っています。

Keyperson’s Comment

パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部 本部長
大場 竜佳(おおば たつよし)様

パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部 人事企画部 部長
山崎 涼子(やまさき りょうこ)様

Q.パーソルらしい入社式とはどのようなものだとお考えですか?

大場様:グループビジョンの「はたらいて、笑おう。」が体現されるような入社式です。入社する側、迎える側、双方が笑顔になれるような温かい雰囲気を大切にしたいと考えていました。役員や人事だけが主体になるのではなく、各現場の社員も前面に出てもらい、一体感のあるお祝いの場づくりを心掛けてきました。

Q.入社式の中で印象的なシーンはどのシーンでしたか?

山崎様:新入社員が意気込みを宣言する“私のWill”が印象に残っています。各組織の代表の発表は、オンラインでありながらもその緊張感が伝わってきましたし、純粋な“はたらく”に対する気持ちを聞きながら私たちも身が引き締まる思いでした。その後、コメント形式で共有された全新入社員の宣言も、それぞれが自分自身の言葉で表現した素敵な内容でした。これからも一人ひとりがその言葉を大切にしてほしい、そう切に願っています。

Q.外部パートナーに依頼するメリットをどのように感じましたか?

大場様:グループの人事施策においては、何事も「まずは内製で工夫をこらしてできないか」というところから考えるのですが、合同入社式に関しては、イベントの規模感や式典としての特殊性に鑑みて、ノウハウのあるプロの力を借りるべきと考えました。新型コロナウイルスの影響下で、リモートでの開催という事情もあり、そうした状況下でも様々な引出しを持ったLEI様の力を借りることができて非常に助かりました。

本事例のサマリ

本施策の目的
「新入社員のパーソルブランドへの理解促進・グループと自身の可能性の実感」
成功のポイント
①パーソルグループのフラットな組織風土が伝わるコンテンツの設計
②個社をこえた新入社員同士のつながり、グループとしての広がりを感じる演出の設計
③リアルタイムアンケートシステムを活用したオンラインならではの参画感の設計
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