支援事例

横河電機株式会社

YOKOGAWA Group Awards Ceremony 2020

世界21カ国をつなぎ、会社のアイデンティティを共有!
受賞者も役員も全員参画型のオンライン表彰式

横河電機株式会社

横河電機株式会社は、YOKOGAWAグループのアイデンティティを体現したチームや社員を称える表彰式『YOKOGAWA Group Awards Ceremony』を開催しました。グループ初の大型オンラインイベントとして世界21カ国をつなぎ、例年より多くの参加と満足度の高さを実現。コロナ禍における変化に対し、挑戦しつづけた事務局メンバーへお話を伺いました。

人財総務本部 リソーシング・カルチャー部

柏原 喜恵 様

5年前よりグループ表彰式の運営に携わり、今回プロジェクトリーダーに就任。育児と仕事を両立しながら日本チームと世界地域を束ねて推進。

「YOKOGAWA人」としての行動基準を示す表彰式

Q. 「YOKOGAWA Group Awards Ceremony」の実施の背景と目的を教えてください。

当社は100年以上の歴史を持ち、計測、制御、情報をテーマに成長を続けてきました。現在では、グローバルに広くビジネスを展開し、グループ従業員約18,000人のうち、6割が海外拠点在籍となり、売上海外比率も6割を超えています。このような状況下で地域や事業分野を超え、グループ全体で発展するためには、企業理念に基づく『YOKOGAWA人』としての行動基準を示し、社員の行動変容に繋げることの重要性が昨今高まっていました。毎年、グローバルで開催している表彰式『YOKOGAWA Group Awards Ceremony』は、グループに大きく貢献したチームや社員を選出し、その功績を称えると共に、模範となる行動を受賞者以外の社員にも認知・理解してもらうことを目的としていますので、会社として非常に重要な機会と位置付けています。

課題は、どのようにオンラインでリアルと同様の満足度を生み出すのか?

Q.オンラインでの開催に踏み切られるまで、どういった流れで結論に至ったのですか?

昔は、会議室に受賞者を集めて授与式を行い、報奨金を渡すという厳かな式でした。2018年に、表彰式を『非金銭的な報酬』と位置付けて、功績の認知を高めること、特別な機会や体験を提供することに注力するものにリニューアルをしました。具体的には、ホテルでのパーティー形式で実施し、役員がお出迎えやエスコートでもてなし、受賞者に感謝と期待を伝える形式で、評判も上々でした。2020年度は新型コロナウイルスが感染拡大するという予期せぬ事態が起こりましたが中止という選択ではなく表彰式もオンラインへの切り替えの検討を開始しました。一堂に会せない制約がある中で、これまで同様に受賞者へ感謝や労いの意を伝えられるのか、不安がありました。

※オンラインでも日本を感じてもらえるように、休憩中のスライドも工夫

パートナーの決め手は、オンラインの実績だけではなく、
表彰で組織を変えるという考え方への共感

Q.オンラインの一番の不安点はどういったところでしたか。

音声や画像が途切れてしまうと、式の進行が滞ってしまうため、技術面の不安が大きかったです。特にその技術面では、リンクイベントプロデュース(以下:LEI)さんのサポートがないと実現できなかったと思っています。
当初、グループで初の大型オンラインイベントだったため、安心して任せられるパートナーを探していました。LEIさんを知ってお話を伺うと、オンライン表彰式の経験が豊富なだけでなく、『表彰式を社員の行動変容に繋げていく』という考え方をしっかり持ち、私たちのやりたいことや目的を踏まえて提案していただきました。その姿勢がとても頼もしかったので、迷うことなくサポートして頂くことに決めました。
本番前には、スピーチをする受賞者や登壇する役員とは、事前に個別接続テストを全員に行いました。またバックアッププランとして、スピーチができなかった時の動画の準備や代役を立てるなど『これなら大丈夫じゃないか』と思えるまで検討しました。ノウハウのあるLEIの皆さんと議論を重ねたことで、気持ちは不安からワクワク感に変わり、本番当日を安心して迎えられたと思っています。

役員の協力のもと「参画感」と「非日常」を実現させる

Q. オンラインでの実施にあたり、新たな取り組みや工夫について教えてください。

オンラインのセミナーを聞くように、参加者に受動的な形で終わってほしくなかったので、式への『参画感』を意識しました。各プロジェクトの受賞スピーチは、受賞者や役員をはじめ、なるべく多くの人の顔を映して実施しました。また、2時間延々と受賞のセレモニーだけでは疲れてしまうので、全員参加のクイズコーナーと受賞者で作り上げたミュージックビデオを用意しました。さらに、『日常では得られない経験の提供』にこだわり、役員に表彰状の制作も依頼し、自ら読み上げていただきました。役員の皆さんの想いを、直接伝える形にしたことで受賞者にとっても印象に残るものになったと思います。また、役員にはクイズの出題者となり受賞者とコミュニケーションをとったり、ミュージックビデオにも参加したり、コロナ禍で直接会って労うことができない中でも、様々な形で表彰式を盛り上げる役割を積極的に担っていただきました。

※クイズのシーンイメージ

リモートで深めたYOKOGAWAグループの絆

Q. オンラインで実施してみて参加者の反応はいかがでしたか。

受賞者のアンケートでは好意的な回答が95%で、『すごく温かみが感じられる会でした』『参加してよかった』というコメントが本当に嬉しかったです。リモートになったことで約200名もの方に参加していただき、以前は来日する関係で代表者しか参加できなかった表彰式にチーム全員で参加できたこと、また、受賞者のご家族にも、会社への貢献と感謝の意を伝えられている姿を見ていただけたのは、リモートならではのメリットでした。また、役員からも、『グローバル一丸となって価値をお客様に提供しているということを、すごく感じられた』『世界の社員と絆を感じられるイベントだった』という声をいただき、表彰式の可能性を大きく拡げることができたと思います。そして同時に『もっとできることがある』と感じるきっかけとなりました。

受賞者の「ナレッジ」を、より多く、より良く伝えることへの情熱

Q. プロジェクトリーダーとしてどのような部分にこだわったのですか。

私がこだわったのは『受賞者の頑張りを多くの人に知ってもらう』こと。その点を中心に企画しました。例えば、オンライン表彰式以外にもアワード特設サイトを新設しました。以前は、表彰式後にイントラサイトへ受賞プロジェクトと社員の名前を開示するくらいでしたが、今回は、サイトに受賞が決まる前から、アワードの概要や選考状況などをこまめに発信して興味を持ってもらいました。また、開催後は役員に書いていただいた熱のこもった表彰状を掲載し、成果だけではなくどんな背景や健闘があったプロジェクトなのかが伝わるように工夫しました。本番だけでなく、表彰の事前から事後までをトータルでコーディネートしたことで、受賞者の頑張りをより多くの社員に向けてアプローチするインフラを作ることができたと思います。

※WEBサイト画面イメージ

表彰式を通じた「YOKOGAWA人」の基準提示が、組織や社員の可能性を大きく広げる

Q. 今回の取り組みを通じて感じた表彰式の価値を教えてください。

表彰式を効果的に活用することは、会社にとって大きなメリットがあると考えています。今回、『素晴らしい価値を提供する会社にいるんだ』という誇りが、社員のモチベーションやエンゲージメントを高めることをより強く確信しました。そして、今後は表彰案件を共有し、ベストプラクティスの横展開や社内の人的ネットワークの拡大など、様々な波及効果があると感じています。オンラインだからこそ『YOKOGAWA Group Awards Ceremony』に触れられる方が増え、今後の注目度を上げていくための良い土壌をつくることができたのは大きな一歩です。表彰式だけでは微力かと思われるかもしれませんが、私たちはこれからも活動を実直に続けることで、YOKOGAWAグループの更なる発展に貢献できると信じています。

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