お役立ちコラム

2020年06月19日

表彰とインナーブランディングの関係①「インナーブランディング活動のカギは「表彰(AWARD)」」

昨今、企業のブランディング活動の中でも特に重要視されているのが「インナーブランディング」です。弊社ではインナーブランディングを「社員の心に自社のブランドを入れること」と定義しています。つまり、社員一人一人がブランド創りの当事者となり、日々の活動の中で“当たり前にブランドを体現できている”状態を実現することが何よりも重要なのです。そんな、インナーブランディングの活動において、カギとなるのが「表彰(AWARD)」です。どうして「表彰(AWARD)」がカギとなるのか、「表彰(AWARD)」を効果的に活用するためのポイントは何か、まとめました。

インナーブランディングの成功を阻む5つの「壁」

インナーブランディング活動を通じて実現したいこと、それは「社員一人一人がブランド創りの当事者となり、日々の活動の中で“当たり前にブランドを体現できている”状態」です。言い換えると、「ブランドの体現が“習慣”となっている状態」と言えるでしょう。しかし、一足飛びに社員の習慣を変えることは難しいですよね。そう、インナーブランディング活動にはステップが存在するのです。
私達は「ブランド浸透のステップ」と呼んでいますが、ブランドの「認知」⇒「理解」⇒「共感」⇒「行動」⇒「習慣化」というステップを指します。インナーブランディング活動においては、社員がどのステップにいるのかを適切に把握し、次のステップに進むことを促すコミュニケーション活動を行っていきます。施策は沢山打っているけれど、なかなか次のステップに進んでくれない・・・といったご相談を多くいただきます。それもそのはずです。各ステップの間には、次のステップへの移行を阻む「壁」が存在するからです。認知を阻む「接触頻度の壁」⇒理解を阻む「論理の壁」⇒共感を阻む「感情の壁」⇒行動を阻む「具体化の壁」⇒習慣化を阻む「継続の壁」。この「壁」を理解し、コミュニケーション活動を設計しないことには、インナーブランディング活動は前進していかないのです。

インナーブランディング活動のカギは「表彰(AWARD)」

では、どうして「表彰(AWARD)」がインナーブランディング活動のカギとなるのでしょうか。
それは、インナーブランディングの成功を阻む5つの「壁」の中の4つの「壁」を乗り越えるための打ち手として機能するからです。

①認知を阻む「接触頻度の壁」・・・一過性の施策ではなく、“サイクリックな施策”である表彰を効果的に活用することで、ブランドへの接触頻度を保つことが可能となります。

②共感を阻む「感情の壁」・・・自身と距離の離れている経営者の言葉には“共感”を感じづらい社員も、自身と近しい存在である受賞者の言葉に対しては感情移入しやすく、“共感”を感じやすくなります。

③行動を阻む「具体化の壁」・・・ブランドを体現している受賞者の“具体的な行動”を彰かにすることで、ブランドの体現に対する“具体的なイメージ”を沸かせることができます。

④習慣化を阻む「継続の壁」・・・行動の継続を促進するためには、日常のマネジメントと定期的な称賛活動が必須です。表彰を起点としたマネジメントや称賛活動により、行動の継続を促すことができます。

上記のように、「表彰(AWARD)」という仕組みは「壁」を乗り越えるために必要な要素がつまっています。
よって、「表彰(AWARD)」がインナーブランディング活動のカギと言えるのです。
「表彰(AWARD)」をうまく設計し、活用できるか否かが、インナーブランディング活動の明暗を分けると言っても過言ではありません。

ここまでは、どうして「表彰(AWARD)」がインナーブランディング活動のカギとなるのか、についてお話して参りました。次回のコラムでは、インナーブランディング活動において、「表彰(AWARD)」を効果的に活用するためのポイントは何か、についてお話しようと思います。

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