お役立ちコラム

2015年09月28日

『周年記念の迎え方.1』

おかげさまで、弊社、株式会社リンクイベントプロデュースは
本年7月1日をもって設立満4周年、5周年目の年を迎えました。
この4年で売上も組織も3倍になる一方、新たな経営課題も顕在化。

組織として大切にしていることや設立時の理念が希薄化している・・・。

そんな危機感から、この下半期のスタートに「原点回帰」「全社視点」をテーマに掲げようとしたところ、
気の利いたメンバーからの一言。

「でも、その設立の際に掲げていたこと(=原点)って、今や大半のメンバーが知らないんですよね・・・」

「今メンバーは日常の業務に追われてしまっていて、実は会社全体のこと、他部署のことはほとんど知らないんです」

確かに・・・。

たかだが4年、たかだが50名程度の規模の会社ですが、それでも設立当初からのメンバーは1/4程度。
「原点回帰」といわれてもピンとこないメンバーが大半です。

日常業務は部署単位で動いていて、日々は担当業務で精一杯。
突然「全社視点」といわれても、これまたピンと来ないのが現実です。

同じような悩みを、ベンチャー企業に限らず、
大手企業も含めて多くの企業の経営者や経営企画の責任者などからいただきます。

市場や競争環境の変化は激しく、経営指標の短サイクル化しています。
一方で、企業組織は時間の経過と共に必然的に「分化」します。

そして構成員同士の「体験格差」は広がる一方。
この体験格差は組織の一体感を阻害し、ひとりひとりの温度感を生んでしまいます。
企業の経営環境・組織には強い遠心力が働いているのです。

これを放っておくと組織としてのアイデンティティや一体感を喪失し、
従業員のワークモチベーション低下や人員の離脱リスクが高まります。

そこで「周年記念」という非日常の機会の出番です。

「○周年」という形で、「設立から現在」の時間に光をあてる周年以外に過去に焦点をあてる機会は他にありません。

●設立時の背景や理念の確認による「原点」の共有
●これまでの歩みやエピソードの共有を通じた「体験格差」の是正
●「いま・ここ」を共有し、これからの「未来へのエネルギー」の醸成

周年はこれらのプロセスを通じて、時間の経過と共に薄まってしまった自社のアイデンティティや理念を改めて打ち出し、
「いま・ここ」に集う従業員に対して会社組織の求心力を高める絶好の機会です。

多くの企業が周年の機会に、イベントや社史発行、ノベルティ制作など、何らかの取り組みを行いますが、
これらがただの「ACTION」に留まってしまっては、会社組織の求心力は高まりません。

”周年”を、過去と現在、現在と未来、組織の内と外を接続する機会『LINK』の機会として捉え、
活用することが求められています。

次回は、
周年記念における『LINK』の観点とは何か?
どのような周年の施策であれば会社の求心力向上につながるのか?

について、事例も交えながら発信したいと思います。

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