お役立ちコラム

2020年10月30日

動画とインナーブランディングの関係

昨今、多くの企業がコーポレートブランディングに力を入れています。 コーポレートブランディングとは、インナーブランディングとアウターブランディングの両面の施策設計が重要となります。
アウターブランディングは「会社の方針」、言い換えれば、世の中に対する企業としての「約束」です。インナーブランディングは「(世の中への)約束」に対する「実行」です。つまり、外部に対して「約束」したことを、社員・従業員一人一人がしっかりと「実行」ができている状態を意味します。この「約束」⇔「実行」のサイクルを回していくことがコーポレートブランディング(企業価値向上)へとつながっていくのです。
今インナーブランディングに有効な手段のひとつとして、動画への注目が高まってきています。今回はインナーブランディングにおいて、なぜ今動画なのか?について考えてみたいと思います。

会社の理念やビジョンを従業員へ浸透するための動画

例えば、M&Aなどによる合併や経営統合などにより事業が拡大もしくは多角化した場合どのようなことが起きるでしょうか。そこで働く多くの社員・従業員は「自分たちはこの先どこへ向かっていくのだろうか」や、「自分たちのDNAってなんだっけ」といった不安な状態に陥りがちです。その組織状態は一言で言うと「アイデンティティ喪失症」です。その状態に一度陥ってしまうと、従業員への単なる説明だけで改善することはできません。世の中に対して「自分たちは何屋なのか」(自己定義)、そして世の中に対して「何を提供できるのか」(提供価値)を社員一人一人が理解・共感をしてもらうことが大切です。
ここで動画を使って届ける際のポイントは、単に理念やビジョンの言葉の発信だけではなく、「そこに至る経緯」、「策定に込められた背景」など企業としての“想い”を届けるように丁寧に構造設計することが重要です。何故ならば、それこそが社員・従業員の共感を呼び起こすことにつながるからです。(では、それらの企業の想いをどのようにして届けるのか?その手法についてはまた別の機会に。)

セクショナリズムの改善を目的とした動画

どこの企業も非常に頭を悩ませている問題、「セクショナリズム横行症」への治療薬として、動画を活用します。 人は自分の目の前で起きている事象や物事以外にはどうしても興味が薄れてしまいがちです。ただでさえ、多くの従業員は目の前の業務に追われて忙しい毎日。ついつい「自分の部署・部門の利益を確保」などの個別最適、自己防衛が起こり、挙句の果てには「ほかの部署のことなど知ったことではない」と連携が希薄になりセクショナリズムが生まれてしまうのです。そのようなナワバリ意識が発生しはじめてしまうと顧客満足の実現どころではなくなります。
 その状態を改善するためには日々頑張ってくれている様々な部署の「人」や「事業」の情報を発信しましょう。こちらも同じく、発信する際には情報を取り上げるのではなく“想い”を汲み取り発信することを心がけてください。それが結果として会社としての「価値」や「意義」について再認識、インナーブランディングへと繋がるからです。

動画は共感を生み出すことを得意とするメディアです。是非、活用の際には 情報だけの発信になっていないか。“想い”がしっかりと届ける設計になっているかを意識してください。

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