支援事例

株式会社アイセイ薬局

AISEI リーダーズサミット 2015 Summer

新社長就任を変革の‘きっかけ’に。
店長からの信頼獲得を目指し、インタラクティブな場の提供に取り組んだ
『リーダーズサミット』

株式会社アイセイ薬局

1984年の創業以来、「誠実な気持ちで他者を愛する」という思いの基、自らの技術や知識を磨き、地域密着型で人々の健康を支えてきた株式会社アイセイ薬局。同社は今年7月、全国の店長300名が参加する『AISEI リーダーズサミット 2015 Summer』を実施した。同イベントを主導した、同社事業本部・事業支援部 糠谷貴使氏、目取眞興明氏、マーケティング本部・コーポレートコミュニケーション部 岩﨑朋幸氏にイベントの実施背景や目的、内容についてお話を伺った。

開催頻度を減らし、一球入魂の場作り

より温度感を高めるため東西同時中継を導入

岩崎:全国の店長へ方針発表をする機会は、これまでも年4回『店長会議』という場を設けておりました。ただ、内容としては定量報告で占められており、自分と無関係の話は聞いていない店長がほとんど。わざわざコストをかけて集めている意味があるのかどうかは疑問のままでした。

糠谷:一昨年から、形骸化した店長会議を一新しようと動き始めました。より有意義な場を提供できるよう、開催頻度を年2回へと減らし、二元中継による東西同時開催に。生中継にて参加していない社員への展開も開始しました。『リーダーズサミット』と名称を変えたのも、この頃からです。

記者会見型プレゼンテーションにより、 双方向コミュニケーションを実現

店長からの質問に真摯に回答する藤井社長

糠谷:今回のリーダーズサミットは新社長就任後初の開催ということで、この社長交代をきっかけに、一方通行になりがちな方針発表の場を変革できればと思っておりました。そこで今回は、「記者会見型プレゼンテーション」という形式で実施。社長への自由な質疑応答ということで、事務局側としては、どのような質問が出てくるか事前に把握できない不安はありました。しかし、店長の思いを捉えられていない状況こそ、社内コミュニケーションが不足していることの表れです。不安はありましたが、組織活性化に繋がるきっかけになれば、という思いを持って踏み出しました。結果的に、店長と社長の距離を縮めることができたと思います。

ディスカッションから今後の方針を見出す ― 在宅推進に向けて

普段顔を合わせることの少ない全国の店長が集合した

糠谷:現在、薬局業界は「在宅医療の推進」をテーマに動いています。会社として確実に実行すべきことだからこそ、いかに伝えるかを工夫することによって、店長の主体的な行動が期待できると考えました。そこで今回のリーダーズサミットでは、店長同士のディスカッションを取り入れました。この機会に、各々の思いや施策を共有してもらうことで、様々な気づきを得てほしいという狙いがありました。 実際、他の店長とディスカッションをする中で、苦労や不安な気持ちを共有することができ、課題の具体化から解決策の検討までをファシリテーターがうまくまとめてくれたことで、安心感を得られた店長が多くいました。また、ディスカッションの様子を見ていた事務局側としても、今店長や現場がどのようなことを不安に思っているのか、何を必要としているのか、という現状を把握することができ、迅速に対応策を検討し、方針として展開できました。既にその効果も表れてきています。

『リーダーズサミット 2015 Summer』での変化

在宅推進への取組み方を活発に議論する店長

目取眞:各店舗の薬剤師から、質問を受けることが多くなりました。発信するメッセージを、「社長交代による新方針発表」「在宅推進」という店長に直接関係のある議題に絞り込んだことで、参加者の内容理解を深め、現場への浸透がスムーズだったのだと思います。また、双方向コミュニケーションを促進するコンテンツ設計が、受動的であった参加者を能動的な態度へと変革させたのだと思います。

糠谷:新社長が元薬剤師ということで、自分自身の経験をベースにメッセージを発信する場面が多かったように思います。そのような姿勢が、店長から社長への親和性を高める効果もあったのでしょう。今後も、社長と社員の距離を縮め、現場の声を吸い上げていければと思っています。

社員からの信頼獲得のために ― to be continued

同イベントを担当された事業本部・事業支援部 目取眞氏(左)、糠谷氏(右)

糠谷:『リーダーズサミット 2015 Summer』は無事に終了しましたが、ここからが勝負だと思っています。今後の対応として、まずは収集した現場の声を聞きっぱなしにせず、一つ一つ真摯に返答していくことから始めようと思っています。社長と店長の信頼関係を構築するために、足元を見据えながら進んでいきたいです。

岩崎:次回以降のリーダーズサミットでも、「双方向コミュニケーション」「端的なメッセージ」というポイントをぶらさずに設計することが大切だと考えています。このような方針共有の場を有意義なものにしていくためにも、イベントへの思考が止むことはありません。

  • 無料セミナー開催中
  • インナープランディングのお役立ち情報をご紹介!